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         『人間界と自然界』
本日はご来訪いただきまして、まことにありがとうございます。
本年に入り、人間界ではコロナ騒動など、大変な事態になって
おりますが、寺周辺の自然界でも例年と違った事が多く起きて
いるようです。

今月真夏日となった日、拙寺の池の鯉が2匹亡くなっていました。
詳しい方に相談したところ、池の底に栄養分などが溜まりすぎて
そこに高温が加わると、鯉に悪影響を及ぼす可能性があるそうで
池さらいをしたほうが良い、とのアドバイスをいただきました。

また、今月の花でアジサイを取り上げましたが、そのアジサイの
若葉を鹿が食べてしまい、花がつかないアジサイが何本か見受け
られます。鹿が夜中に境内を闊歩する一方で、越生町内で野生の
イノシシが亡くなっているのも発見されているそうです。

1府14県で死んだイノシシから「CSF(豚熱)ウイルス」が発見
されたという農林水産省の発表もありまして、何か関連性がある
のかもしれません。(これは豚やイノシシの病気で、人間に感染
するものではないそうです。ひと安心ですね。)

そして現在、6月も後半ですが、今年はまだ一匹もホタルが飛ぶ
ところを見ていません。昨年の台風の増水で流されてしまったの
ではないかと思われますが…ぜひこれからでも、元気に飛ぶ姿を
見せて欲しいものです。

ただ、これら諸事は裏を返せば「自然界が元気だからこそ起こる」
とも言えます。現に今年はタケノコ、梅、農作物は軒並み大豊作。
川の増水は新しい土を運び、河床を綺麗にし、川の清浄化に一役
かった、とも言えます。

「諸行無常」「塞翁が馬」ではないですが、自然界も、人間界も
災い転じて福となることは良くあるもの。悲観するばかりでなく
違う側面に目を向けると、僥倖に出会う事もあります。前向きに
とらえて頑張っていきたいものですね。



     今月のお花:『アジサイとナンテン』
梅雨に入りました。とはいえ、太陽が照りつける暑い日が続いたり
雨が降れば雷を伴ったり、大雨になったりと、少々不安定で極端な
梅雨時になっていますね。

そんな梅雨時でも、例年通りに目を楽しませてくれているのが、色
とりどりのアジサイです。一本の木に色合いが微妙に異なる花々が
ついていて、変化を楽しむことができます。

拙寺ではアジサイの原種であるガクアジサイも、堀の中、その脇の
石垣の中などに根付いていて、普通のアジサイとはまた一味違った
野性味を感じさてくれています。

目を引くアジサイとは対照的に、付近ではナンテンが黄みがかった
白い小さな花をつけています。令和初の冬にはナンテンの赤い実が
あまりならなかったのですが、この花の付き方からすると、今年の
冬はたくさんの実がつきそうで、嬉しい限りです。