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本日は、ご覧いただきましてありがとうございます。
まだ暑さがぶり返す日もありますが、暦ではもう秋。
お彼岸の季節になりました。

拙寺でもお彼岸の入り前から、霊園にはお参りの方の
姿が見られました。秋らしい青空の下でのお墓参りは
身にも心にも気持ち良いものではないでしょうか。

ところで拙寺では今月に入り、本堂の屋根の修理を
行っております。本堂は昭和27年に完成し、その後
昭和期に一度、屋根瓦の葺き替えを行いました。

しかし最近、雨漏りがするようになってしまったため
三十余年ぶりの葺き替えを行う事に。本堂の屋根まで
足場が組まれ、改めて屋根の高さと大きさを感じさせ
られました。



    今月のお花:『シオン(紫苑)』
拙寺の境内には、9月のお花として代表的なコスモスや
キキョウは咲いていません。彼岸花は咲いていますが
数が少ないです。そんな中、庫裡の前で咲いている
薄紫の素朴なお花が目に飛び込んできます。

草丈は2m近くあり、見上げるような高さのこのお花が
シオン(紫苑)。よく蝶や蜂が飛んできては蜜を吸って
います。花言葉は「追憶」や「君を忘れない」など。
この花言葉の由来は『今昔物語』まで遡るそうです。

昔々、大好きだった父親を亡くした兄弟がおりまして
その辛さを慰めるために、兄は「萱草」という草を
お墓の近くに植えました。萱草は思い出を忘れさせて
くれる草
、と言われていたからです。

一方弟は「紫苑」を植えました。紫苑は思い出を決して
忘れさせない草
、と言われていたからです。するとその後
墓守の鬼が現れ、父を忘れない弟の心掛けにいたく感心し
褒美を授けたそうです。

この事から、萱草は「忘れ草」と、紫苑は「忘れな草」とも
呼ばれるようになりました。そして悲しい事があった時には
萱草を、良い事があった時には紫苑を植えて、いつも見ると
良いと言われています。

お彼岸向きの、素敵なお話ですね。